介護職における女性の育休利用の現状

育児休暇は、子どもが1歳、または事情があれば1歳6ヶ月になるまでの間休業することができるという制度です。
また、この期間は会社から給料を貰うことはできませんが、雇用保険から育児休業給付金と呼ばれるものを受け取ることができます。

この制度は、出産後も仕事を続けたいと考える女性にとって便利な制度だと言えますが、介護職の職場ではこの制度を利用する人が少ないという現状があるといわれています。
その理由としてまず挙げられるのは、介護職は体力を使う仕事であるため、そもそも仕事への復帰を望まない場合が多いということです。

介護の仕事では、体の不自由な方の体を支えたり動かしたりといった、体力を必要とする場面が多くありますが、わざわざ疲れる仕事に戻りたくないと考える人はあまり多くありません。
さらに、職場での人間関係に嫌気がさして復帰を望まないというケースも多いようです。

次に挙げられる理由は、育休という制度を利用できないと思い込んでいる場合があるということです。
介護職では妊娠をすると制度を利用することなく辞めてしまう人が多いため、制度そのものが利用できないと勘違いしているケースも多いといわれています。
職場によっては、妊娠したら辞めなければならないという雰囲気があり、制度の利用を申し込むと嫌な顔をされるというケースもあります。
しかし、現在は人手不足に悩んでいる事業所も多いため、人材確保の目的で最近ではこのようなケースは少なくなってきているといわれています。